【注意!マットブラック】ヘルメットがベタベタするようになった話【加水分解】

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こんにちは。信濃路ライダーです。

長野県内を相棒(steed400)と一緒にフラフラとツーリングしています。

 

 

2023年現在。私はsimpson社のM50というヘルメットを愛用しています。

色は「マットブラック(つや消し黒)」。テカリを抑えた黒いシックなヘルメット。

しかし、このヘルメットも長い間愛用してると、外側(シェル)の部分がベタつくようになってきました。

 


つや消しヘルメットがベタつく原因は『加水分解(かすいぶんかい)』。

 

今回は『加水分解』により、ベタベタするようになったヘルメットを、きれいにする方法をご紹介。

 

 

 

目次

 

加水分解とは

加水分解とは、化合物が水と反応することによって起こる分解反応のこと。分子が水分子と反応して、新しい物質に分解されます。

 

身近な具体例として、食べ物を食べたあとの「消化」が挙げられます。消化酵素が炭水化物に水を加えて、ブドウ糖やその他の栄養素に分解します。

また、鉄が空気中の水分と反応すると、鉄が酸化する「錆」や、石鹸を作る際にも加水分解が利用されています。

 

参考

http://www.gakkenshoin.co.jp/book/ISBN978-4-7624-6841-4/002.pdf

金属は何故さびるの? | 東北大学 工学部 材料科学総合学科

日本石鹸洗剤工業会 石けん洗剤知識 石けん洗剤の基礎

 

加水分解による悪影響

前述の鉄の錆以外にも、加水分解による悪影響はいくつかあります。

まずはスニーカー。お気に入りのスニーカーも長いこと履いていると本体と靴底が分離してしまった経験がある方もいると思いますが、汗による加水分解です。

 

また、愛用のヘッドホンの耳あて部分がボロボロになってしまう。それも汗による加水分解です。

 

ツーリングの時に来ていたユニクロのブロックテックパーカーがある日ボロボロに。それも汗による加水分解です。

 

(...すべて実体験です。みんな加水分解が悪いんです。)

 

これらと同様に、マット塗装(つや消し)をしてあるヘルメットも長い間使用していると、加水分解によってシェル部分(外側の表面)がベタベタしてきます。

 

「つやがある」ヘルメットの場合にはこういった症状がないようなので、マット塗装(つや消しを)する際に使われる成分(?)が原因みたいですね。

 

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ベタつくヘルメットをきれいにするには

結論を先に言うと、「重曹」がすべてを解決してくれました。

 

 

ネットで調べて見たところ、加水分解によるベタつきには「無水エタノール」や「激落ちくん」「重曹」が効果的とあったので、色々試してみました。

 

まずは「無水エタノール

……は、無かったので、「除菌アルコールスプレー」と「除菌ウェットシート」で代用します。


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結果としてはイマイチ。

きれいになることはなるんですが、ベタつきが残ってしまい、手間ばかりがかかる感じでした。

 


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続いて「激落ちくん」です。

 

 

こちらも結果としてはいまいち...

激落ちくんと言えど、しつこい汚れが水だけでスッキリ落とせませんでした。

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そして最後に「重曹」です。

 

 

まず、重曹を溶かしたお湯にヘルメットを漬けます。

そのままベタベタする部分を撫でながらお湯をかけていると、だんだん表面の汚れ部分が白くなってきます。

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この白い部分に重曹をふりかけて擦っていくと、ベタベタがきれい。

最後に水またはお湯で流して、水気を拭き取れば完了です。


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ちなみに後で知ったのですが、激落ちくんシリーズの中に重曹を使った商品がいくつかあるみたいなので、こちらでも良かったかもしれないですね。

 

 

 

 

まとめ

マット塗装(つや消し)をされたヘルメットは、長年愛用しているとシェル部分(外側の表面)が『加水分解』によってベタベタするようになってしまいます。

 

そうなった際には「重曹」を活用することで、ベタベタを取り除くことができます。

もともとのつや消し加工から比べると、多少テカリが気になりますが、見た目の汚さはかなり改善されました。

 

現在、マット塗装のヘルメットを愛用している方や、これからマット塗装のヘルメットを買おうと思っている方は、「重曹」をお手元に準備しておきましょう。

 

 

 

 

 

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